成長戦略について
中期経営計画『SiLK VISION 2027』
フリービットグループは、2021年から2030年の10ヵ年計画を視野に入れた企業経営を推進しており、2027年4月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画『SiLK VISION 2027』をスタートいたしました。中期経営計画『SiLK VISION 2027』では世界規模で直面している社会課題の解決に必要なものとして「信用の所在地」を追求することをテーマとしています。これは、我々を取り巻く環境が不透明な情報で溢れていることに対して、信用がおける状態を作っていくことが重要であるとの考えのもと、当社が有するweb3を含む特許技術等を活用していくことで、その実現に取り組むものです。これまで培ってきた通信分野におけるノウハウと、独自開発したレイヤ1ブロックチェーン技術を組み合わせ、Web2.0とweb3をハイブリッドで段階的・補完的に運用しながら様々なモノを「Trust化」していくことで、社会課題の解決を目指してまいります。フリービットグループは、通信サービスにとどまらない、「通信生まれのweb3実装企業」へとカテゴリーチェンジを行い、中期経営計画『SiLK VISION 2027』の最終年度である2027年4月期の連結業績では、売上高630億円から700億円、営業利益80億円を目標とし、グループ全体で総力をあげて事業領域の拡大を推し進めてまいります。
過去の取り組み
SiLK VISION 2024
2021年7月に公表した『SiLK VISION 2024』では、5G/web3時代におけるPlatform MakerとしてExponential Technology“指数関数的に成長する技術”による事業の拡大を目指しました。 既存事業の着実な成長と、5G/web3へのシフトに向けた戦略投資といった両利きの経営を3年にわたって行ってきた結果、多くのシード事業を創出し次期中期経営計画へのSetupを完了しつつ、当初計画していた2024年4月期の目標値、売上高500億円、営業利益50億円を大きく上回る数字で達成いたしました。
トランスフォーメーション・ターム
当社グループは、新型コロナウイルス感染症の収束が不透明な状態である中、ウィズ/アフターコロナの「新常態」時代においても、企業グループとして持続的な成長を実現するために、当初予定していた新中期経営計画開始年度を2022年4月期からとし、2021年4月期の1年間を次期中期経営計画への戦略移行期間「トランスフォーメーション・ターム」と位置づけることといたしました。
SiLK VISION 2020
中期事業方針『SiLK VISION 2020』では、既存事業である「モバイル」、「アドテクノロジー」領域の継続成長をベースに『SiLK VISION 2016』で掲げた「生活革命」の領域で、「Health Tech」、「IoT」、「不動産Tech」の3つの分野で新規事業や新規サービスを立ち上げ、中長期的に事業拡大を目指しました。2020年4月期のフリービットグループの連結業績目標として、売上高500億円(2016年4月期実績比76%増)、営業利益50億円(同162%増)の達成を掲げ事業を推進し、一年前倒しで目標売上高を達成いたしました。
SiLK VISION 2016
2013 年3月に公表した『SiLK VISION 2016』では、これまで拡充してきた事業リソースによって実現したブロードバンド、モバイル、クラウド、インターネットマーケティングの4つのレイヤーのコンポーネントや製品を個別に提供するのではなく、それらを垂直統合し、徹底した顧客志向のサービスを創出していく「MCI(Multi Layer Component Integration)戦略」を推進するとともに、各サービスを「モバイル革命」、「生産革命」、「生活革命」の3つの革命領域に水平展開することとしました。
SiLK VISION 2012 & 2012 ver.2 & SiLK VISION 2013
2009年4月期までの事業リソースの拡充に伴い、2010年4月期を開始事業年度とした『SiLK VISION 2012』を2009年4月に公表し、事業定義をそれまでの「インターネットビジネス支援事業」から「SmartInfra 提供事業」に拡大しました。そして、Smart Infra戦略(ネットワークの仮想化やIPv6化などの独自技術を活かし、世界のインターネットインフラを「Smart Infra:軽くて、賢いインフラ」へ転換する)に基づいて事業を展開しました。また、更なる事業リソースの拡充を目的に、2010年8月に東証マザーズ(現:東証グロース)上場のフルスピードを連結子会社化したことに伴い『SiLK VISION 2012 ver.2』を公表しました。
一連のM&Aを遂行した結果、事業推進に不可欠なコアコンポーネントAPIの拡張が叶い、サービスのマルチレイヤー化が可能となりました。
なお、2011年5月、フリービットグループの独自性と競争力を活かすべき事業への経営リソースの集中を目的とした『グループリストラクチャリングプラン“SiLK Renaissance”』を公表し、その実行のための1年を加えた『SiLK VISION 2013』を2011年7月に公表しました。
SiLK VISION 2010 & 2010 ver.2
2007年6月に公表した『SiLK VISION 2010』及び2007年12月に公表した『SiLK VISION 2010 ver.2』に基づいたハイブリッド戦略(買収したISPをドリーム・トレイン・インターネットに統合しエンドユーザー数の拡大を図り、そのエンドユーザーに対し、フリービットの技術を活用した独自サービスを提供することでISPとしての差別化を図る)を展開しました。
また、事業リソースの拡充を目的に、2007年8月にハイブリッド戦略のコアとなるドリーム・トレイン・インターネットを連結子会社化したことを皮切りに、2009年3月には東証マザーズ(現:東証グロース)に上場していたメディアエクスチェンジ(子会社化をもって上場廃止。フリービットクラウドへの社名変更後ドリーム・トレイン・インターネットに吸収合併)とその子会社で名証セントレックス上場のギガプライズを連結子会社化しました。